1923年創業の象徴的ブランド

1920年代

1920年 - 禁酒法

禁酒法とは何でしょうか？「高貴な実験」とも言われた禁酒法は、米国でのアルコールの製造、輸入、販売を全面的に禁止するものでした（想像できますか？！）。禁酒法は約14年間続き、その間、飲酒を支持していた人々は団結して政府に立ち向かい、密かに酒類ビジネスを存続させていきました。

1922年 - カティサーク号

当時最速といわれた伝説の快速帆船「カティサーク号」が、海軍の練習船としてイギリスに帰還しました。

1923年 - カティサークブレンデッド・スコッチウイスキー

当社のウイスキーは、1923年3月23日、ロンドンのセント・ジェームス通り3番地で誕生しました。王室御用達のワインメーカー、ベリー・ブラザーズ＆ラッドの2人のパートナー、フランシス・ベリーとヒュー・ラッドが、スコットランド人アーティスト、ジェームス・マクベイとランチを共にした時のこと。ほどなくウイスキーの話になり（会話がはずむと必ずそうなります）、彼らはすぐに、より軽いスタイルの新しいブレンデッドウイスキーを作る必要があるという結論に達したのです。世界に羽ばたく夢を抱いた彼らがまず目指したのは、アメリカ（への密輸）でした。

1920年代続き

1923年 - ラベル誕生の裏にある伝説

カティサークのオリジナルラベルは、スコットランドの有名なアーティストで熱心な船乗りでもあったジェームズ・マクベイがデザインしたものです。3本マストの伝説のティー・クリッパー船「カティサーク号」の名を冠したウイスキーにとって、帆船はデザインの不可欠な要素となっています。では、なぜ山吹色なのでしょうか？実を言えば、これは印刷ミスの結果でした！クリーム色になるはずだった紙が、鮮やかな山吹色になり、ずっとそのままになってきたのです。

1923年 - 本物のマッコイ

禁酒法が始まって間もなく、ビル・マッコイ船長はラムロウ（米国の海上国境のすぐ外側の大西洋沿岸）で密輸を始めました。マッコイ船長は最高級の酒しか扱わないという評判で、カティサークは「本物のマッコイ」と呼ばれるようになりました。船長は1923年末に逮捕されましたが、その頃までにカティサークは、潜り酒場でのカクテル文化全盛期にあって、洗練されたエレガントな味わいで全米のウイスキーファンの心（と味覚）を捉えていました。

1930年代 - 1950年代

1933年 - 禁酒法廃止をきっかけに人気急上昇

禁酒法が廃止されアルコールが違法でなくなると、カティサークの売れ行きは急上昇しました。1934年までの売り上げは7,000ケースを超える程度でしたが、1936年までには80,872ケース以上が販売されました！

1956年 - カティサークの広告

1956年、疾走するクリッパー船のフルカラー写真を使った新しい広告が新聞・雑誌に初めて登場しました。カティサークの見事なデザインは数々の賞を受賞し、ブランドの存在感がますます高まりました。

1960年代 - 1990年代

1961年 - カティサークは米国で売上No.1のスコッチウイスキーとなりました。

禁酒法の廃止と幅広いファン層のおかげで、カティサークは米国で100万ケースを販売した最初のスコッチウイスキーとなりました。

1963年 - 宇宙のカティサーク

ゴードン・クーパー（米国の最初の7名の宇宙飛行士のうち最年少）は、マーキュリー・アトラス9号のミッションで、カティサーク50mlを夜食用にこっそり持ち込みました。

1968年 - カティサークの販売が急伸

カティサークは240万ケースを販売しました。平均すると月に約20万ケース。これは膨大な量のウイスキーです！

1971年 – クイーンズアワード（輸出部門）受賞

1981年にもこの賞を受賞しました。

1996年～2007年 - 銀幕の中のカティサーク

1996年、ウーピー・ゴールドバーグ主演の「チャンス!」でカティサークがハリウッド映画に登場しました。また、「レイジング・ブル」（1980年）、「グッドフェローズ」（1990年）、「ザ・ソプラノズ」（1999年）、「マッドメン」（2007年）など、長年にわたり数々の古典的な作品にも登場。紳士にもギャングにも愛されてきました！